第15回 男のサーフィン哲学
男だったら〜♪一つにかける〜♪かけてもつれた謎をとく〜♪誰が呼んだか、誰が呼んだか。。。。。(銭形平次のテーマ)
え〜本日のやっちゃってみる?は、「男のサーフィン哲学」について語ってみたいと思います。女が読んじゃダメなんですかって?そりゃ〜あ〜た。ゼ〜ンゼンおっけーに決まってるじゃないですか。別にね、今の時代男だからどうこうってことはないんですよ。いやただ、ホラ、なんつーか、「男の」って付けてみたかっただけなのよ。
あっ、前もって言っておきますが、モテるサーファーになるためのワンポイントレッスンとかではゼンゼンないですから。過去にサーフショップの鏡の前でボードを小脇に抱えて、「コレ、オレの車のルーフに乗せたら似合うかな〜」とか言っちゃってたアナタ!ずばり失格です!いつまでも小脇に抱えていやがれ!って感じです。
どちらかと言えば、板はボコボコ、グラッシングは黄ばみだらけ、それでも喜々として水の中にいることをヨシとするくらいの人の方が今回の趣旨に近いかと思います。
それではですね。本題に入りたいと思います。
「調子が悪くなって、前はできていた技ができなくなってしまいました」という切実な訴えを耳にすることがあります。できなかったことができるようになるのは最高にハッピーなことですが、できていたことができなくなるというのは、さぞツライことでしょう。また別の人からは、週一サーファーだとなかなか上達しません。はじめた年齢が遅かったので若い子のようにうまくなりません。といった声も聞かれます。
そんな人達のために、今日は効率よく上達するためのマインドセットについてちょっと考えてみたいと思います。マインドセットというのは、簡単に言うと「物の見方」「心構え」ということになろうかと思います。じゃあ最初からそう書けって?
。。。。だって書いてみたかったんだもん。
んまぁそんなこたぁ〜どうでも良いですね。さ、続けましょう!
まずですね。これは僕以外からも、特に経験のある上級者が初級者を指導する際によく聞かれることと思いますが、その日のサーフィンを開始するときに必ず目標を持ってください。なんとなく入って、なんとなく終わっちゃうサーフィンが一番上達しません。必ず今日はコレを特訓するぞ、とか矯正するぞ、とかいった目標を決めて入ることが大切です。
そしてその目標はたった一個でないといけません。サーフィンは一度にやらなければならないことが多すぎます。その割には与えられるライディングの時間は一瞬です。アレもコレもと思っていたら、結局はどれも中途半端にしか達成できないことが多々あります。おそらくは、そのたった1個の目標ですら、まるまる一日かけてサーフィンしても達成されないことが多いんじゃないかと思います。上達の速度は人それぞれ異なりますが、たった1個を達成するために数ヶ月要する場合があっても、決しておかしくはないと思います。そんな具合なので、1日に複数の目標を持ち、アレもコレもとチャレンジすることが、いかに無謀なことであるかご理解いただけるかと思います。
目標は、アップスをやるとか、ボトムターンをやるとか、ざっくりしたものでなく、ボトムでの踏み込みをいつもより強くするとか、トップでバックサイド側に上体をリードする度合いを強めるとか、後ろ足の位置を絶対に矯正するとか、より具体的でないとあまり効果が得られないように思います。
やるとなったら、一日中そればっかり、徹底してやってください。ちょっと調子を崩したくらいでできなくなるということは、たまたまできちゃったりできなかったりしているだけで、完全にはマスターしていないということです。調子、という頼りないものに振り回されて一喜一憂するくらいなら、最初から「オレはまだできていない!」というスタンスで、完全にマスターするまでガツガツ特訓される方が効果が大きいかも知れません。完全にマスターしたものは、そう簡単には忘れず、また一時的に忘れても取り戻すのは早いです。
1個にしちゃったら、他の動作ができないじゃん!と思う方もいるかも知れません。ご安心ください。1個に限定しても、自分に余裕ができたときはちゃ〜んと体が自然と必要な動作を入れています。ですから、目標とする1個以外は、どうでも良いと思うくらいでちょうど良いのです。かえって体の力が抜けて調子良いかも知れません。
よく、今日はコレをやろうと思っていたのにライディングを開始すると頭が真っ白になっちゃってできなかった。ということを聞きます。たった1個ですら、あの怒濤のごとく慌ただしいライディングの最中にトライするのは難しいですが、しかし、それでも目標をたった1個に絞ることで、まだオッズを高めることはできるのです。
こうして一つ一つ時間をかけて問題点を取り除いてやったり改善したりするのは、思えばものすごく地味な作業ですが、条件反射的にバシバシ動けちゃう若い子達やものすごく運動神経の発達した人以外でしたら、この方法の方がよほど早く上達できると思います。そして、無我夢中でそればかりに取り組むというのは、退屈なようで、意外と楽しいものであったりもするのです。たとえその日に達成されなくても、ますます燃えてきたりもするのです。このあたりが、まさに男のサーフィン哲学なんですね。
特に週一サーファーには時間が限られています。アレもコレもと思いながら、1日が終わってみれば何も身についていなかった、ということはありませんでしたでしょうか?1週間経つまでに体がサーフィンを忘れ、取り戻すのに1日かかり、何となくこなれてきた頃には本日のライディングは終了!という体験を持つ人は、意外にも多いのではないかと思います。
時間がないからこそ、徹底して成果を求めてください。明確な目標を持ち、それを完全にマスターするまでは、そればっかり、1日中どころか海に通う限り何日だってやり続けてください。海で形にならなければ布団の上でだってイメトレできますし、とにかくやろうとすることを忘れないようにしておくことが大切です。
満足感を得たいがためにやっているサーフィンにおいて、これはちょっと酷なことかも知れませんが、ご自分のライディングでイケてないところに目を向けておくことが大切です。そのイケてない部分が、新たに設定する目標のヒントになるわけですから。そうして一歩一歩地味に階段を登っていくと、やがて計り知れない満足感を得るときが必ず来ます。天性の才能を持っていない人でも、仕事や家族サービスで時間が取れない人でも、いつ訪れるかは分かりませんが、必ず訪れます。
1個といっても、中級者の方々でしたら、波質によって目標を変えてみるのはアリだと思います。クローズ気味だったらフローターを中心に、タルめだったらカットバックを中心に、掘れた波ならボトムターンに関する動作を、という風に動きのバリエーションを増やすチャンスを生かすのも良いかも知れませんね。そうすれば、どんな波であっても見せ場を作ることができる、いわゆるうまいサーファーへの道が開けてくるかも知れません。
僕は長く、といっても熟練した先輩方には及びませんが、そこそこサーフィンを続けてきて思うのは、サーフィンは、きっとうまい人の方が楽しいです。うまければ沢山波を取り、たった1本のライディングで思うように何発も技をかけ、多少波質が悪いところですらバシバシ持って行きます。対する初心者は、波を取られまくり、一瞬のタイミングで技をかけたりもできず、波質が悪ければますます乗れなくなります。初心者の頃を思い起こすと、本当にやりきれないみじめな気持ちで海を後にしたことが何度もあります。
中にはうまくなれなくても楽しければ良い、という人もいるかも知れません。しかし、ことサーフィンにおいては、うまくなければ、あんまり楽しくないような気がします。
しかし感動は初心者の方がデカいように思います。はじめてテイクオフしたときの世界が開けた感じ、はじめてロングライドできたときの恍惚感、はじめて強いプッシュを感じたボトムターンの笑っちゃいそうな感じ。それらはある程度上達した人が感じる、いわゆる今日の一本が出た感じなどと比べても、はるかに大きな満足感であるように思います。それらと同等の感動は、サーフィンを抜きの人生ではなかなか感じにくい、希有なフィーリングであると思います。
はじめてのボードの上に立ち、世界がものすごいスピードで後方に流れていくあの感じ。アレをサーフィン以外の何かで得たことがあるでしょうか?たぶん速度的にはもっと早いものが沢山あると思うんですが、あの、思わず昇天しちゃいそうなフィーリングは、他のなにかで得るのは本当に難しいと思います。しかもタダですから。
もしサーフィンをしていなかったら、あのフィーリングには出会えていない人生を送っているわけです。それはそれで悪くはないですが、ゼンゼン違うものであったに違いありません。
さあ、もう一度!サーフィンに身を投じている幸せを噛みしめながら、共に歌いましょう!サーフィンの賛歌を!
さんハイ!
男だったら〜♪一つにかける〜♪かけてもつれた謎をとく〜♪誰が呼んだか、誰が呼んだか、(ここにご自分のお名前を挿入してください)〜♪
2006.10.20 ゴーゴー
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